2019年09月15日号
次回10月1日更新予定

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ファッション写真

Fashion Photography

1867年にニューヨークでファッション雑誌『Harper's BAZAR(現Harper's BAZAAR)』が創刊され、93年に『VOGUE』が創刊されると、主に、最新流行の衣服をまとった人間を被写体にした「ファッション写真」というジャンルが成立した。以後、「ファッション写真」は定義を広げていき、ファッション雑誌に掲載された写真のみならず、広告に使用されたもの、写真家の写真集として発売されたもの、近年ではウェブ上で発表されたものも、その範疇に入れられる。ファッション写真家には、マン・レイ、ホルスト・P・ホルスト、植田正治のようにシュールレアリスム的な手法を用いる写真家、セシル・ビートンのように衣服よりも人物の個性に焦点を当てた写真家、ヘルムート・ニュートン、アーヴィング・ペン、ニック・ナイトのように身体を彫刻のように捉えることでジェンダーへの問いかけをする写真家、ウィリアム・クライン、オリヴィエーロ・トスカーニのようにマスメディアやジャーナリズムに接近して被写体を通して社会に提案を行なう写真家など、さまざまなタイプの写真家がいるが、その誰もが、ファッション写真にしかできない表現方法を追求しつつ、つねに新しい身体を表象し続けてきた。

著者: 井上雅人

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