2019年09月01日号
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フィリップス・コレクション

Phillips Collection

アメリカの美術愛好家ダンカン・フィリップスとその母親が家族の死を悼んで、一家のコレクションを一般公開したことから始まったアメリカ初の近代美術館。1921年にワシントンD.C.の住まいの一部を開放して「フィリップス・メモリアル・アート・ギャラリー」として開館した。もともとコレクションの基盤になっていたのはアメリカの印象派やリアリズムの絵画であったが、フィリップスはヨーロッパの優れた近代絵画とともに、アメリカの土地や精神と強く結びついた同時代の芸術家たちの作品を積極的に収蔵作品に加えていった。写真家で291ギャラリーの画廊主でもあったアルフレッド・スティーグリッツの周りに集まっていたアーサー・ダヴ、ジョージア・オキーフ、ジョン・マリンらの絵画を美術館としていち早く購入したことでも知られる。そうして築き上げられたコレクションは、ヨーロッパ美術に引けをとらないアメリカ美術の19世紀後半から第二次世界大戦後に至る歴史を物語るものとして、今日高い評価を得ている。

著者: 野田吉郎

参考文献

  • 「モダン・アート、アメリカン 珠玉のフィリップス・コレクション」展カタログ, スーザン・ベーレント・フランク、国立新美術館、読売新聞東京本社文化事業部編, 読売新聞東京本社, 2011

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