2019年09月15日号
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フォリー

Folly

西洋の庭園にある、特定の用途を持たない装飾用の建物。フォリーは建築物でありながら装飾以外の用途も持たないという点で、装飾としての機能を果たしながらホテルや商店などの機能が主要な用途である、ラスベガスのホテルやロードサイドのレストランなどとは区別される。一方で、近年過度な装飾に、多少の用途が付随する建築もフォリーと呼ばれることがあり、明確な定義は難しい。歴史的には16世紀末頃、大邸宅の庭園に取り入れられた装飾として始まり、18世紀頃にイギリス式庭園やフランス式庭園において、ローマ時代のヴィラや修道院などの廃墟を取り入れることが大流行したことで広く認識されることになった。1761年にはロンドンのキュー・ガーデン内に中国風の仏塔が建てられるなど、フォリーは庭園デザインにおいて思索的な意味を含ませるための重要な要素であると考えられている。現代においても、建築家や美術家らがフォリーを建てることは多く、なかでもバーナード・チュミによってデザインされた《ラ・ヴィレット公園》のフォリーは特に有名で、真っ赤な35個のフォリーが120メートル間隔でグリッド状に配置されている。

著者: 有山宙

参考文献

  • 『SD』258号, 「縛めを解かれた建築 P・アイゼンマンの近作の意義」, ジェフリー・キプニス(森利夫訳), 鹿島出版会, 1986
  • From Folly to Follies: Discovering the World of Gardening, Michel Saudan, Abbeville Press, 1988

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