2019年06月01日号
次回6月17日更新予定

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ブルームズベリー・グループ

The Bloomsbury Group

20世紀の初頭に、ロンドン中心部の地区ブルームズベリーに集まった知識人や芸術家の私的なサークルのこと。主要なメンバーに、小説家のヴァージニア・ウルフ、美術批評家のクライヴ・ベル、ロジャー・フライ、美術家のヴァネッサ・ベル、ダンカン・グラントらがいる。統一的な理念や信条をもった強固な連帯によって繋ぎとめられていた組織ではなかったが、同性愛を含めた複雑な人間関係やモダニズムを反映したグループ内の思想に、次第に学究的な関心が集まった。ヴァネッサ・ベルが開始し、美術家仲間とともにレクチャーや展覧会などが開催された「フライデー・クラブ」はその主要な活動形態のひとつであり、ポスト印象派以降のモダン・アートの導入と積極的な評価が進められた。美術批評の文脈では、クライヴ・ベルとロジャー・フライのテクストがフォーマリズム批評の源泉をなすものとして再評価されている。たとえば「すべての視覚芸術作品に共通する唯一の性質」として「意味のあるフォーム(significant form)」という概念を展開させた『芸術』(1914)におけるベルの認識はその一例を示していた。

著者: 沢山遼

参考文献

  • 『ブルームズベリー・グループ 二十世紀イギリス文化の知的良心』, , クウェンティン・ベル(出淵敬子訳), みすず書房, 1972
  • Bloomsbury: The Artists, Authors and Designers By Themselves, , Gillian Naylor(ed.), Pyramid

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