2019年06月15日号
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モスクワ・コンセプチュアリズム

Московский концептуализм(露), Moscow Conceptualism(英)

1970年代初頭にモスクワで興隆した一連の非公式芸術。批評家のボリス・グロイスが79年に、当時パリで地下出版されていたソヴィエトの現代美術雑誌『A-YA』において、モスクワの非公式芸術家たちの動向を「モスクワ・ロマンティック・コンセプチュアリズム」として紹介したことに由来する。代表的なアーティストは、イラストや「トータル・インスタレーション」で知られるイリヤ・カバコフ、ソヴィエトで流通しているプロパガンダのスタイルを使用するコマル&メラミド、郊外でパフォーマンスやハプニングを行なった「集団行為」グループおよびそのリーダーであるアンドレイ・モナストィルスキー、インスタレーションのイリーナ・ナホヴァ、イラストやコラージュ、文字、記号などの多様な手段で視覚的表現を行なうヴィクトル・ピヴォヴァロフ、ドミトリー・プリゴフ、エリク・ブラートフ、イワン・チュイコフら。ソヴィエトにおける日常生活や対話、フィクションを題材とすることなどが特徴。近年評価がすすみ、国立トレチャコフ美術館、モスクワ市近代美術館、モスクワ現代美術センターなどでの作品収蔵と、展覧会が相次いでいる。

著者: 河村彩

参考文献

  • 『イリヤ・カバコフの芸術』, 沼野光義編著, 五柳書院, 1999
  • 『増補 シミュレーショニズム』, 椹木野衣, ちくま学芸文庫, 2001
  • 「ソビエト現代美術 雪解けからペレストロイカまで」展カタログ, 世田谷美術館, 1991

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