2019年06月15日号
次回7月1日更新予定

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ユビキタス・デザイン

Ubiquitous Design

何らかのサーヴィスを「いつでも・どこでも・だれでも」享受できることに供するデザイン、及びそのようなサーヴィスのプランニングやシステムづくりをユビキタス・デザインという。「神の偏在」を意味するラテン語の「ユビキタス」は、1990年代に入って、にわかに取り沙汰されるようになった概念であり、その日本語の定義としては、「いつでも・どこでも・だれでも」が充てられる。便利で快適な、豊かな生活と社会とは、「モノの充実」(工業化時代)を踏まえて、「コトの充実」(情報化時代)という新しい次元に突入したが、コンピュータとインターネットの発達・敷衍によって現実味を帯びてきたユビキタスは、まさに後者の一翼に位置づけられる。デザインの世界では、デジタル・コミュニケーションの可能性が広げられ、ユニヴァーサル・デザインの発想も、個別のプロダクト(モノ)の使い勝手から、人々を有機的に結ぶコンテンツやサーヴィス(コト)の多様化・多角化へと様変わりした。その一方で、本質的に「デジタル」に依存するインタフェース、環境、テクノロジーが前提となるため、情報の機密保持、天変地異などによる危機的状況下の対処、電磁波過敏症のユーザーに対する配慮といった面で、ユビキタス・デザインに課題は多い。

著者: 橋本優子

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