2019年06月15日号
次回7月1日更新予定

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ライトアップ

Light Up

建物、塔、橋梁、街路、公園、野外彫刻、記念碑、樹木、瀑布など、環境を構成する大型の建造物、時には自然物にも照明を当て、光で演出することを「ライトアップ」と称する。光を当てる対象の全体または部分を、暗がりのなかに美しく浮かび上がらせるという演出上の目的がある。光それ自体が主張し表現となるイルミネーション(電飾)や、ある特定のエリアがもともと備えるライティング(照明)の集合的な美観とは(定義上は)異なる。LED照明の発達により、ライトアップはより工夫が凝らされ、いっそう敷衍するようになった。また、ライトアップによって、照明器具のデザインだけではなく、照明計画をディレクションする照明デザイナーという職能が一般的に知られるようになった。日本での第一人者は石井幹子である。一方、経済動向や地球環境への配慮と相まって、とりわけ省エネルギーと光害(ひかりがい)の観点から、近年「ライトダウン」の試みも行なわれるようになっている。ライトダウンはライティング・デザインの新しいトレンドというよりも、都市部で屋内外の照明を消し、夜の暗さと星明かりについて、その意味やよさを再考するキャンペーンと言ったほうがよいだろう。

著者: 橋本優子

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