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リヨン・ビエンナーレ
La Biennale de Lyon(仏)
1991年からフランス、リヨン市で隔年開催されている現代美術イヴェント。リヨン市は84-88年の毎年、T・ラスパイユのディレクションで「10月の芸術」展を企画し公共施設と民間ギャラリーで共通テーマの展示を行ない、89年に「モノクロームの歴史」展を成功に導いた。地方分権の流れのなかでリヨン市の成功に注目した仏文化省は入場者不足で85年以来中断していたパリ青年ビエンナーレの復活を目指し、リヨン市との共催により91年からリヨン現代美術ビエンナーレを開始。リヨン・ローヌアルプ国際フェスティヴァル(1985-)のリヨン・ダンス・ビエンナーレ(G・ダルメ芸術監督)と相互年開催となった。第1回はラスパイユとT・プラットがコミッショナーを務め、アルマン、セザール、P・スーラージュ、S・カルを含む69人のアーティストが各120平方メートルの空間で制作、展示を行ない、4週間で73,000人の観客を集めた。93年の2回目以降はゲスト・キュレーター制度で、毎回のプロジェクト、コンセプトを自由裁量で実施される。97年のH・ゼーマン、2000年のJ・H・マルタン、07年のS・モワドンとH・U・オブリスト、09年はH・ハンルー、11年のV・ノーソーン、13年のG・B・クヴァラン、15年のR・ルゴフが1995年開館のリヨン現代美術館(R・ピアノ設計)を中心に市内数カ所の施設を連動させるかたちで展示構成を行なった。
著者: 松本晴子
参考文献
- Collection : Musée d'art contemporain de Lyon, , Thierry Raspail,Hervé Percebois, 5 Continents Éditions, 2009
- Histoire des Biennales d'art contemporain de Lyon, , Alain Vollerin, Mémoire Des Arts, 2005
参考資料
- リヨン・ビエンナーレ, http://www.labiennaledelyon.com/, , , ,
関連ワード
関連人物
アルマン(Armand Pierre Fernandez)
ギイ・ダルメ(Guy Darmet)
グナー・B・クヴァラン(Gunnar B. Kvaran)
ジャン=ユベール・マルタン(Jean-Hubert Martin)
ステファニー・モワドン(Stéphanie Moisdon)
セザール(César Baldaccini)
ソフィー・カル(Sophie Calle)
ティエリー・プラット(Thierry Prat)
ティエリー・ラスパイユ(Thierry Raspail)
ハラルド・ゼーマン(Harald Szeemann)
ハンス=ウルリッヒ・オブリスト(Hans Ulrich Obrist)
ピエール・スーラージュ(Pierre Soulages)
ホウ・ハンルー(Hou Hanru)
ラルフ・ルゴフ(Ralph Rugoff)
レンゾ・ピアノ(Renzo Piano)
ヴィクトリア・ノーソーン(Victoria Noorthoorn)