2019年08月01日号
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ル・コルビュジエ

Le Corbusier

ル・コルビュジエ(1887-1965)は、スイスで生まれ、フランスで活躍した建築家。本名シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ=グリ。モダニズム建築の礎を築いた20世紀を代表する建築家であり、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと合わせ「近代建築の三大巨匠」と呼ばれている。スイスで時計職人の父のもとに生まれ、装飾美術学校に進むが、建築を志すようになる。在学中にパリへ渡り、鉄筋コンクリート建築の先駆者オーギュスト・ペレや、ドイツ工作連盟の中心人物ペーター・ベーレンスなどのもとで、実践によって建築を学ぶ。第一次世界大戦中はスイスに帰省したが、戦後パリに戻ると1920年に雑誌『レスプリ・ヌーヴォー』を刊行し、この頃からル・コルビュジエの名を使い始めた。実践に理論を並行させ、鉄筋コンクリートを活用した建築理論「ドミノ・システム」、高密現代都市の理想的環境を構想した「輝く都市」、身体に合う建築寸法の黄金比「モデュロール」、《サヴォア邸》で実現された新しく自由な建築のための要点「近代建築の五原則」などを、著作やCIAM(近代建築国際会議)で次々に発表し、世界に多大な影響を与えた。また、世界中のさまざまな都市の計画・構想に関わった。「パリ改造計画」案のほか、一部実現した例にインド・パンジャブ州の「チャンディガール都市計画」がある。代表作に「近代建築の五原則」を実現した《サヴォア邸》(ポワシー、1928)、《ユニテ・ダビタシオン》(マルセイユ、1952)、《ロンシャンの礼拝堂》(1955)ほか。日本では《国立西洋美術館》(1959)がル・コルビュジエの基本設計による。

著者: 松原慈

参考文献

  • Le Corbusier Le Grand, Editors of Phaidon, Phaidon Press, 2008
  • 『10+1』No.10, 特集=ル・コルビュジエを発見する, INAX出版, 1997
  • 『マスメディアとしての近代建築 アドルフ・ロースとル・コルビュジエ』, ビアトリス・コロミーナ(松畑強訳), 鹿島出版会, 1996
  • 『ル・コルビュジエの全住宅』, 東京大学工学部建築学科安藤忠雄研究室編, TOTO出版, 2001
  • 『ユリイカ』2007年5月号, 特集=ル・コルビュジエ 生誕一二〇年記念特集, 青土社

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