2019年08月01日号
次回9月2日更新予定

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木炭アニメーション

Charcoal Animation

木炭を用いて描画が行なわれるアニメーション。木炭アニメーションは、世界的に眺めてみてもひとつの流派を形成するには至っていないが、ウィリアム・ケントリッジの「プロジェクションのためのドローイング」シリーズ(1989-)や、日本では辻直之が継続的にこの手法で作品を発表している。木炭アニメーションは、セルに一枚ずつ絵を描いていく伝統的なアニメーションとは異なり、一枚のキャンヴァスや紙の上でひとつのシーンを展開することが多く、完全に消すことのできない木炭の特性も手伝い、結果的に運動の痕跡が木炭の跡として残される。ケントリッジにおいてそれは思考自体の変形過程や記憶の表象となり、辻は気配の表現として意識的に木炭の痕跡を用いている。ほかにもオスカー・フィッシンガーは初期の代表作「スタディ」シリーズで木炭を用い、ライアン・ラーキンも、ノーマン・マクラレンのアドヴァイスのもと、『シランクス』(1965)や『シティスケープ』(1966)といった初期作品で木炭アニメーションを試みている。

著者: 土居伸彰

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