2019年06月15日号
次回7月1日更新予定

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独立美術協会

Dokuritsu Bijutsu Kyokai

昭和戦前期から続く洋画団体。1930年11月、二科会中のフォーヴィスム集団である1930年協会に属していた里見勝蔵、児島善三郎らに加え、国画会でフォーヴィスム的表現を追求していた高畠達四郎、春陽会でシュルレアリスム風の表現を模索していた三岸好太郎、帯仏中で本格的なシュルレアリスムを摂取していた福沢一郎によって創立された。そのときの「独立宣言」には「既成団体より絶縁し(中略)新時代の美術を確立」することが謳われ、その「趣旨」には「画壇を少なくとも10年20年の時を短縮し飛躍させる」狙いであったことが述べられている。また、児島は第1回独立展に寄せて、洋画のフランス美術からの「独立」を意図していたことを述べていた。当初独立展には、フォーヴィスムとシュルレアリスムを両極に多彩な表現が行なわれた。また福沢、清水登之、中山巍、鈴木保徳らは朝鮮や満州を訪れ、ローカル・カラー(郷土色)を意識したプリミティヴな表現を行なうようにもなった。しかしやがて37年には里見が退会、39年には福沢が退会し美術文化協会を結成した。その後40年から44年までは、児島が主導権を握り、新日本主義と呼ばれる洋画の隆盛を見た。その内実は一様ではないが、和服、日本家屋、名勝など日本的なモチーフの追求であったり、日本画の画材を油彩画に混用することであったり、主観的・表現主義的な具象絵画であったりした。

著者: 足立元

参考文献

  • 『独立美術協会50年』, 独立美術協会, 1982
  • 『昭和期美術展覧会出品目録 戦前編』, 東京文化財研究所編, 中央公論美術出版, 2006

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