2019年08月01日号
次回9月2日更新予定

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画廊/ギャラリー

Art Gallery

もとは建築用語で、寺院の側廊階上の廊下を「ギャラリー」と呼んだことから転じて、建物の中央吹き抜けの周囲にめぐらした2階以上の廊下を指していた。壁から突き出した「バルコニー」とは区別され、柱に支えられたより広い構造を意味した。時代の進展に伴って、これがさらに建築壁体の外側につけられたひさし付きの歩廊、劇場の桟敷、画廊へと意味を転じた。美術作品を展示する空間や施設を広く「ギャラリー」と呼び、美術館に対して使われることもある呼称だが、一般には作品を売買する小規模の施設(店舗)を意味することが多い。近代以前の物故作家を中心に扱う場合と現代の作家の主に新作を扱う場合があり、さらに後者は日本では「企画画廊」と「貸画廊」に大別される。企画画廊は、契約を結んだ特定のアーティストの作品を企画・展示・販売し、作品の価格決定、広報、マネジメントなどアーティストに対する各種のサポートを担う。店舗に限らずアートフェアに参加して企画および販売も行なう。日本では1990年代末頃から国際的に活躍する企画画廊が増加。近年では画廊に所属するスタッフに対して「ディーラー」に代わって「ギャラリスト」の呼称が一般化しつつあるが、これは英語圏でも新しい用語である。貸画廊は日本で独自に発展した形態で、これについては別項を参照のこと。

著者: 成相肇

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