2019年09月15日号
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社会学研究会

Le Collège de Sociologie

「聖なるものの社会学」の研究を掲げ、G・バタイユ、M・レリス、R・カイヨワを発起人として1937年の初めに構想され、2年間の活動をもって終結した研究機関。ほかにP・クロソウスキーやパリに亡命していたW・ベンヤミンなどが参加し、主に参加メンバーの講演による理論活動を展開。思想家やシュルレアリスムの画家や詩人たちの合流地点ともなり、ナチス・ドイツの脅威、ファシズムの危機が次第に時代を覆うパリを舞台に、個人の〈生〉の条件を批判的に乗り越える共同体の構想が探究された。秘密結社/雑誌『アセファル』において揺籃期にあったバタイユの〈共同体〉をめぐる思考は、その直後に開始された社会学研究会で導入された「社会学」という枠組みを通じて、国家、権力、宗教などの社会構造の解明や社会的運動体の理論の構築へと向けられたのである。そこに見られるのは『アセファル』から連続する反ファシズムの系譜であり、第二次大戦前夜という時代状況下においてこそ、宗教(神話)や軍隊(権力)などといった制度のなかに見出される「聖なるもの」の社会学的次元が、特異な知的緊張をもって共有されていた。

著者: 沢山遼

参考文献

  • 『聖社会学 1937-1939「社会学研究会の行動/言語のドキュマン』, ドゥニ・オリエ編、ジョルジュ・バタイユ他著(兼子正勝、中沢信一、西谷修訳), 工作舎, 1987

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