2019年08月01日号
次回9月2日更新予定

Artwords(アートワード)

twitterでつぶやく

色相環

Hue Circle

色を波長などの変化に応じて、環状に並べて表記した図のこと。色相環は赤・橙・黄・緑・青・青紫・赤という配列で色が並んでいるため、例えば橙色は赤と黄のあいだ、紫は青と赤のあいだ、といったように理解することができる。色相環は、実際に絵を描くときに使われる。ある色を鮮やかに見せるために補色を置いて強調するとしよう。その場合、どの色とどの色が補色の関係にあるかは、色相環の反対側にある色なので一目で分かる。また、補色を少し混ぜることで、色の調子を和らげることができるので、その場合も色相環は参考になる。あるいは、色の調和を取りたいときには、色相環の隣にある色を使うと有効である。デザインの現場でも色相環は使われる。例えば看板などのサインやロゴマークにおいて配色を考えるとき、地色と文字色が色相環で反対側の色=補色の関係にあることが多い。製品のパッケージデザインでは、味や素材といった種類の違いを表わすのに、色相環で隣り合った色を使うといったようなカラー・ヴァリエーションの展開がよく見受けられる。色相環には、マンセル表色系、オストワルト表色系、PCCS(日本色研配色体系)などの種類があり、それぞれの色相環によって色相の数が異なるが、考え方や使い方は変わらない。

著者: 藤田千彩

参考文献

  • 『よくわかる色彩用語ハンドブック 第2版』, 内田洋子、宇田川千英子(小町谷朝生監修), 早稲田教育出版, 2005
  • 『アクリル画の色彩技法』, ウエンドン・ブレーク(蟹瀬誠一訳), 美術出版社, 1981
  • 『カラーデザイン公式ガイド 技巧編』, 小嶋真知子(ヒューマンアカデミー監修), 美術出版社, 2009
  • 『色彩学概説』, 千々岩英彰, 東京大学出版会, 2001
  • 『色彩科学事典』, 日本色彩学会, 朝倉書店, 1991

年代

ジャンル

関連ワード

関連人物

▲ページの先頭へ

アートワード検索

アートワードを検索

文字の大きさ