2019年08月01日号
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8ミリフィルム

8mm Film

フィルムの横幅が8ミリの、映画用フィルム規格のひとつ。主に日本国内で流通したフジフィルムの規格であるシングル8と、主に海外で流通したコダックの規格であるスーパー8に分かれる(フジはシングル8フィルムの販売を2012年3月に、現像サービスを2013年9月に終了させる)。その他に16ミリフィルムを現像後に半分に裁断する、ダブル8(レギュラー8)という規格も存在した。シングル8とスーパー8はフィルム・カートリッジの形状が異なり、それぞれの規格に合ったカメラでしか撮影できない。現像後のフィルムは同一の形状なので、どちらも8ミリフィルム映写機にセットできる。8ミリフィルムは多くがリヴァーサル・フィルムであり、撮影されたフィルムがそのままポジフィルムとなる。これを直接切り貼りしてフィルム編集する。サウンドトラックは磁気録音であり、現像後にアフレコでサウンドを付け加えることが可能である。商業映画館で使用される35ミリフィルムと比較するまでもなく、非常に安価で手軽な8ミリフィルムは、ヴィデオ普及以前に一般家庭で広く使用されていた。ただし民生用とはいえ高級機ともなると、コマ撮りおよびコマ単位での巻き戻しやバルブ撮影など、高度な撮影が可能であり、個人〜少人数制作が多い実験映画やドキュメンタリーの領域においては、多くの作家に使用された。8ミリフィルムに先行する、さらに古い規格としては、パテベビーなどのカメラに代表される9.5ミリフィルムが存在する。これは戦前から日本国内にも輸入され、小型映画※1のアマチュア作家や、「プロレタリア映画同盟(プロキノ)」の作家にも使用された。

著者: 阪本裕文

註・備考

  • ※1:商業映画で使用される35ミリフィルムの「大型」の映画に対して、16ミリ、9.5ミリ、8ミリフィルムで制作される「小型」の映画を指す別称。

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