2019年06月15日号
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BEPPU PROJECT

Beppu Project

世界有数の温泉地である大分県別府市を活動拠点とするアートNPO。2005年4月にアーティストの山出淳也を中心に任意団体として発足、06年にNPO法人化した。アートが持つ可能性を社会化し、多様な価値が共存する世界の実現をミッションとし、行政やまちづくりを行なう団体と協働しながら、さまざまなプロジェクトを展開している。
大分県出身の山出が、別府市のまちづくりについて書かれた記事を読み、自身も別府で活動したいと考えたことがBEPPU PROJECTの発足のきっかけだった。山出は、04年に別府でまちづくりを行なう個人や団体へのアプローチを始め、05年にBEPPU PROJECTを立ち上げ、市内各所でゲリラ的にアート・イヴェントを開催した。06年の「全国アートNPOフォーラム」の誘致、07年の創造都市をキーワードとした国際シンポジウムの開催を経て、まちなかに文化拠点を点在させ、それらを回遊する仕組みとして「星座型面的アートコンプレックス構想」を発表。その構想を基に、中心市街地の8つの遊休施設をリノベーションし、文化拠点として活用する「platform制作事業」を展開しながら、フェスティバル開催の基盤を築いていく。09年に、山出が総合プロデューサー、芹沢高志が総合ディレクターを務め、「別府現代芸術フェスティバル 混浴温泉世界2009」を開催。以降は、3年ごとに芸術祭を催してきたが、15年の第3回で完結し、16年からは後継企画として、国際的に活躍する1組のアーティストによる個展形式の芸術祭「in BEPPU」を行なっている。そのほか、別府市内の文化・芸術イヴェントを集めた市民文化祭「ベップ・アート・マンス」の開催、アーティストの居住・制作の場である「清島アパート」の運営をはじめ、地域情報の発信や商品開発など、多岐に渡る事業を通じて、アートと地域をつなぎ、誰もが自由に創造性を発揮できる土壌づくりに取り組んでいる※。

著者: 高橋麻衣

参考文献

  • 『地方自治職員研修』2011年7月号, 「BEPPU PROJECT混浴温泉世界」, 山出淳也, 公職研, 2011
  • 『アートマネジメント研究』第7号, 「霧に燦として輝く/BEPPU PROJECT」, 芹沢高志, 日本アートマネジメント学会編集委員会, 2006
  • 『東京アートポイント計画2010 Tokyo Art Research Lab熊倉純子ゼミ公開講座 日本型アートプロジェクトの歴史と現在 1990-2010』, 「第4章 まちづくり×アートプロジェクト」, アートプロジェクト研究会編, , 2011
  • 『混浴温泉世界 場所とアートの魔術性』, , , BEPPU PROJECT, 2010

参考資料

註・備考

  • ※記載内容は2016年度までの概要や活動内容に基づく。

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