2019年06月15日号
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Max

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サンフランシスコのCycling'74社によるヴィジュアル・プログラミング・ツール。1986年にIRCAM(フランス国立音響音楽研究所)でデジタル・シンセサイザー「4X」のコントロールのために開発された「Patcher」を元にして、90年にオプコード・システムズ社より市販された。オプコード社買収により99年からはCycling'74社が開発と販売を継続している。当初のMaxはMIDI信号をリアルタイム処理し外部の音源等をコントロールするのみであった。その後97年にリアルタイム音声処理を可能にする機能拡張「MSP」が登場し、特に音声を扱うアーティストに支持される。2002年にリアルタイム画像処理を可能にした機能拡張「Jitter」が登場し、音声と画像、さらにそれらを制御することがひとつのソフトウェアで実現可能になる。現在ではこの「Max/MSP/Jitter」の三つの機能を併せ持つソフトを「Max」と呼ぶ。近年ではさまざまなデヴァイスを接続し、フィジカル・コンピューティングの分野でも利用されることがある。Maxでは直感的なプログラムが可能なため、アーティストやクリエイターが作品のためのソフトウェアを作成する際に使われ、特にインタラクティヴ・アートの領域で頻繁に利用されはじめている。Maxのプログラミングはさまざまな機能を持つ「オブジェクト」を取り出し、それを「パッチコード」で接続することで実現できる。また、パッチコード上に流れる信号も簡単に可視化できるためデバッグが容易で、アーティストがプログラミングではなく表現を練り上げることに時間をかけることを可能にしている。

著者: 曽我部哲也

参考文献

  • 『Maxの教科書』, ノイマンピアノ(赤松正行+佐近田展康), リットーミュージック, 2009
  • 『2061 Maxオデッセイ』, ノイマンピアノ(赤松正行+佐近田展康), リットーミュージック, 2006

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