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2020年04月15日号のバックナンバー

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フォーカス

小泉明郎×南澤孝太対談──
テクノロジーが更新する、人と社会の輪郭線

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[2020年04月15日号(小泉明郎/南澤孝太)]

2019年にあいちトリエンナーレで初演され、2020年3月にはシアターコモンズ’20における東京公演も行なわれた小泉明郎による“VR演劇”作品『縛られたプロメテウス』。あるALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の内面を表わしたスクリプトを軸に、VR技術を用いて構成された本作は大きな話題を呼んだ。本作で試みられていたことを出発点に、VRや身体性メディア、ハプティクス(力触覚)などを専門とする研究者・南澤孝太さんと、『縛られたプロメテウス』作者である小泉明郎さんの対談をお届けしたい。新型コロナウイルスの影響で人と人の物理的接触が避けられ、バーチャル空間でのコミュニケーションに再び注目が集まる昨今、テクノロジーによる身体拡張が描く未来の人間の姿や社会像はどのようなものなのだろうか。(artscape編集部)
※本対談は、2020年3月27日、日本科学未来館 研究エリア内「Cyber Living Lab|身体性メディア」プロジェクト研究室にて収録したものです。

【ヤンゴン】開国のあとで──揺れ動くミャンマー現代美術家たち

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[2020年04月15日号(清恵子)]

中国とインドの中間に位置し、経済成長著しいタイやベトナムに隣接するミャンマー。イギリスからの独立、第二次大戦中の占領時代の歴史のなかで日本とは深い関係があり、現在は日本企業も多く進出している。また、最近はロヒンギャ難民問題が注目されているが、現代アートシーンについて日本で語られる機会は少ない。チェコでの活動のあと、現在はバンコク在住の著作家で、ミャンマーでの映画教育や映画祭設立などのプロジェクトに携わる清恵子氏にご寄稿いただいた。(artscape編集部)

キュレーターズノート

“不在”の記録を試みる──
泉太郎「スロースターター バイ セルフガイダンス」/「とんぼ」

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[2020年04月15日号(吉田有里)]

2019年10月に名古屋芸術大学Art&DesignCenterギャラリーでの「スロースターター バイ セルフガイダンス」、2020年1月にMinatomachi POTLUCK BUILDINGでの「とんぼ」、二つの会場で開催した泉太郎の個展について紹介する。

パンデミックと……、建築と……、

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[2020年04月15日号(中井康之)]

新年度をこのような危機的状況で迎えることを、誰が想像していたであろうか。私自身、前回の学芸員レポートを用意していた2020年の1月後半から2月10日頃まで、韓国の国立現代美術館の学芸員と交わしたメールを見直すと、中国武漢での新型ウィルス発生に対して韓国と日本は水際で防御できると双方とも認識していたことが確認できる。

国立アイヌ民族博物館 2020 ──開館を目前に控えて

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[2020年04月15日号(立石信一)]

国立アイヌ民族博物館を含む民族共生象徴空間(愛称「ウポポイ」)がオープンする★1。博物館に限って言えば、東北以北で初の国立博物館であり、全国では8館目となる。また、先住民族を主題とした初の国立博物館でもある。
そこで、本稿では民族共生象徴空間ができた経緯、そして特徴や見所などを簡単に概観しながら、私が携わった国立アイヌ民族博物館の展示の具体的なプロセスを通して、博物館の姿について紹介したい。(執筆は3月31日)

アート・アーカイブ探求

ピート・モンドリアン《赤、青、黄のコンポジション》──両極の明滅がもたらす生命性「福士 理」

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[2020年04月15日号(影山幸一)]

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