ヤマザキマリは、14歳で初めて一人でヨーロッパを旅して以来、国境のない生き方を続けています。イタリアで学び、その後、世界各地で暮らしながら培ってきた知識と経験は、古代ローマと現代日本の入浴文化をクロスオーバーさせた代表作『テルマエ・ロマエ』などの漫画や、多くのエッセイのなかにさまざまな形であらわれています。幅広い好奇心と旺盛な創作エネルギーによって生み出される作品群は常に多くの人々を魅了し、また確かな技術に支えられたその創作活動は、現役のアーティストや芸術の道を志す多くの人々を刺激し続けます。

この度、そのインスピレーションの源泉がどこにあるのかを探ることを目的として、「漫画家・画家・著述家」という三つの側面から、その広大な世界を俯瞰できる回顧展を開催。幼少期から最新作『続テルマエ・ロマエ』までの作品を公開します。あなたのまだ知らないヤマザキマリの世界をぜひ、お楽しみください。


●会期中、一部展示替えがあります。
 前期:4月13日(土)~ 5月19日(日)
 後期:5月22日(水)~ 6月30日(日)