YOKOTA TOKYOでは、「道 – Abraham David Christian | PHOTO – Gaudenz Signorell」展を開催いたします。
本展では、彫刻家アブラハム・デイヴィッド・クリスチャンと写真家ガウデンツ・シニョレルの作品を紹介いたします。

この2人の作家は、2023年にスイス・クールのグラウビュンデン (ビュンドナー) 美術館で開催されたクリスチャンの個展「Jenseits der Sprache (言語の彼方)」で出会います。クリスチャンの強い希望により、シニョレルは彼の彫刻と素描の撮影を手がけました。空間に幾度となく足を運び、作品と対話を重ねながら撮影に臨みました。その写真群は、単なる展示記録にとどまらず、作品の細部から全体に宿る人格にまで迫る、親密で印象深いシリーズとなりました。

本展は、こうした背景をもとに、彫刻家の作品と、それを見つめる写真家の眼差しが交差します。

また、シニョレルにとっては、日本で初めて作品を紹介する機会でもあります。
ぜひご高覧いただければ幸いです。

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アブラハム・デイヴィッド・クリスチャン:Abraham David Christian (b.1952)
「道」というテーマのもと、世界各地の自然や歴史、文化に触れながら、自身が“正しく生きる”ことを実践するなかで得るインスピレーションを彫刻や素描へと託し、作品として形にしてきました。その道筋は、ヨーロッパ、中東、アメリカ、アフリカ、アジアへと広がり、現在では葉山とスイスを拠点に制作活動を行っています。
1972年と1982年にはドクメンタに参加し、1973年にクンストハレ・デュッセルドルフで初個展を開催。1978年にはヴィラ・ロマーナ賞を史上最年少で受賞しました。以降、ヨーロッパやアメリカ、日本で展覧会を重ね、主要美術館に作品が収蔵されています。これまで日本、中国、米国、欧州の各地で教鞭を執り、現在はクール(スイス)、葉山、デュッセルドルフを拠点に制作活動を行っています。

ガウデンツ・シニョレル:Gaudenz Signorell (b.1952)
スイスを拠点とする写真作家。1970年代より独学で写真表現を探求し続け、写真という媒体を通して視覚世界の深層に迫ってきました。彼のまなざしは、被写体の全体から細部へ、現実の再現を超えて対象の本質を浮かび上がらせるようなイメージを生み出します。
1977年よりフリーランスの写真作家として活動を開始。1980年代以降、ザルツブルク夏期芸術アカデミーやローマのスイス学術研究所、パリのシテ・アンテルナシオナール・デ・ザールなどに滞在しながら、ニューヨークやキューバ、インドなどでも制作を行ってきました。1984年にはスイス連邦芸術奨学金を受賞。現在も故郷ドマット/エムスを拠点に活動を続けています。その作品は、スイス写真財団(ヴィンタートゥール)やエルツォーク財団(バーゼル)など、スイス各地の美術館や財団に収蔵されています。2018年にはグラウビュンデン美術館で大規模な回顧展が開催さました。


YOKOTA TOKYO proudly presents “道 – Abraham David Christian | PHOTO – Gaudenz Signorell.”
This exhibition brings together the works of two artists—sculptor, Abraham David Christian, and photographer, Gaudenz Signorell.
Their first in-depth collaboration began in 2023, during Christian’s solo exhibition Jenseits der Sprache (Beyond Language) at the Bündner Kunstmuseum in Chur, Switzerland.
At Christian’s invitation, Signorell visited the space repeatedly, engaging in a dialogue with the works as he approached the act of photographing them. He captured former’s sculptures and drawings in a series that goes beyond mere documentation, conveying the atmosphere, subtle details, and inner character of the works with quiet intensity.
This exhibition brings their perspectives into a contemplative dialogue—between sculptural form and photographic gaze.
It also marks Gaudenz Signorell’s first public exhibition in Japan.
We warmly invite you to visit and experience this special dialogue between sculpture and photography.