お香は、それぞれの土地で育った植物たちの集合体である。
一本の線になっても、彼らは生き続けている。

まるで息吹のように、
香りとなり、
気配となって、
目に見えない何かと
どこまでも遠く、繋いでくれる。

香の扉を開いた先にあるのは、
懐かしい風景や遠い記憶、
あるいは忘れ難い思い出かもしれない。

鑑賞者それぞれの奥深くに眠る大切な「何か」を
呼び覚ますきっかけとなれば幸いです。