【展覧会概要】
アートかビーフンか白厨にて、山本愛子、出垣内愛、長谷川彰宏の3組による展覧会「どうして、どのようにして」をを2026年9月4日(金)から10月10日(土)まで開催いたします。

山本愛子は、アジアを中心とした国内外でのフィールドリサーチを通じて、自然環境と人間の関係性をテーマに、主に染色技術を用いて作品を制作しています。

出垣内愛は、生活の廃棄物や遺灰、匿名の遺留品など人と様々な距離を持つ素材を燃やし、灰のみで精製した釉薬へと転化させます。金属成分による個体差から唯一の色彩を引き出し、存在の痕跡と変化の記憶を色彩として記録します。

長谷川彰宏は、仏教思想から得た姿勢が垣間見ることができ、死生観や⼈間の存在そのものを問いかけています。幼少期から“光”に視覚的にも思想的にも強く惹かれてきたというその原体験を作品に落とし込んで表現しています。

本展では、「どうして」という動機と、「どのようにして」という生成の過程の双方から色を捉え直します。ぜひ会場にてご高覧ください。

【展覧会ステートメント】
どうして、どのようにして

色という視覚的現象、それは素材や環境、技術や思想が連鎖するなかで立ち現れる、因果の痕跡である。今日、私たちはディスプレイや印刷技術を通じて膨大な色彩に日常的に触れている。しかし本来、色は固有の素材や工程と結びつき、時代ごとの技術や社会の営みのなかで育まれてきた。仏教彫刻や建築に用いられた色彩もまた、信仰や世界観だけでなく、それを実現する技術や営みによって支えられていた。

本展では、「どうして」という動機と、「どのようにして」という生成の過程の双方から色を捉え直す。長い歴史を持つ染色や釉薬の技法において、色は素材と工程のなかから立ち現れる。同時に、その背後には自然観や信仰、記憶、他者との関係性といった、それぞれの世界との向き合い方がある。作り手が世界と結ぶ関係から現れた現象である。本展は三様の実践を手がかりに、その選択の背景にある思考と方法を問い直す。