作家・宇野千代は、秋聲の26歳年下にあたります。二人の関係を一言で表せば、年の離れた遊び友達。徳田家では、秋聲のもてなしに対する礼状や秋聲を旅行に誘う千代からの手紙が確認され、平成29〈2017〉年に開催した生誕120年記念企画展「罌粟(けし)はなぜ紅い~千代と秋聲~」で、全5通を初公開しました。今回は、その後新たに発見された千代筆秋聲長男一穂宛書簡1通を交え、再び二人の関係性をご紹介します。
 昭和18年の秋聲没後、作家・編集者・デザイナーとしてさまざまな才を発揮し、さらに半世紀を生き抜いた千代。その長い生涯のうち、秋聲と交わるほんのひとときの記録です。