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Exhibition Reviews & Guide ..

池垣タダヒコ個展
  7/17〜7/22 信濃橋画廊(大阪)
 
 
池垣タダヒコ個展
会場風景

いろんな部分がギコギコと音をたてながら回転しはじめそうな、ちょっと古ぼけた機械ふうの作品。銅でつくられた立体の表面をよく見ると作家の名前が、パターンのように刻まれている。版画やペインティングも立体作品もつくる池垣。今回は平面の作品の展示はなかったが、ふと思い出しながら、「卵が先か、鶏が先なのか……」と考えてしまった。
[7月18日〈火〉 原久子]

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藤本由紀夫×西宮市大谷記念美術館 美術館の遠足 4/10
  7/21 西宮市大谷記念美術館
 
 
美術館の遠足15時
午後3時の会場
美術館の遠足22時
午後10時の会場
「美術館の遠足」は1年に1日だけ、西宮市大谷記念美術館の全館を用いて、藤本由紀夫が行なう展覧会。10年間継続して行なうということになっていて、今回は4回目。オルゴールから聞こえるかすかな音、その音色に耳を澄ますと聞こえてくるのは、むしろノイズや周囲との関係性におけるまったく別なものだったりする。音、光を用いた作品も他も、いずれも彼の作品は鑑賞するというようものではない。オーディエンスの知覚を刺激する媒体としてある。午後3時の開館から午後10時に閉館するまでの間、美術館という装置を存分に体験させてくれた。
[7月21日〈金〉 原久子]
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廣瀬智央展「コート・ダジュール」
  7/20〜8/15 ビームスジャパンBギャラリー
 
 
「コート・ダジュール」 91年にミラノに留学した年から撮り始めたという空の写真。旅行中、気の向いたときにカメラを向けるそうだ。飛行機から撮った雲、夕焼け空、ピンボケの空。しかもサイズも展示方法もてんでバラバラで、作為が感じられない。だから気もちよく見られる。
[7月21日〈金〉 村田真]
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キュピキュピ・ジャンボリー・スーパー・デラックス
  7/22 KPOキリンプラザ大阪
 
 
キュピキュピのライヴに行くのは、昨年の夏以来1年ぶりだ。「キュピキュピ・ワンミリオン・スーパー・デラックス」展(6月30日〜7月23日)の会場が舞台となっての大阪初ライヴ。期待と興奮の高まるなか、羽田からの飛行機が整備不良で遅れるというハプニングにもめげずに、大阪に帰還。
盛り上がって出かけてしまったのに、なんだかキュピキュピの臭〜いところが消し去られ、ややおしゃれめになってしまって、少し肩透かしにあった気分。コテコテしているところがいいところなのに、スカスカしちゃってて。気負いすぎなのでしょうかね? これから台北ビエンナーレへの出品の予定もあるけど、熱いアジアン・パワーに圧倒されずに頑張って欲しい。
[7月22日〈土〉 原久子]
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現代中国の美術
  7/4〜8/6 埼玉県立近代美術館
 
 
現代中国の美術 中国では建国以来5年に1度の公募展「全国美術展」が開かれている。昨年の第9回展には10万点もの応募があり、受賞作588点が北京で展示されたという。日展の中国版か。そのなかから81点を選んだもの。ほほえましくもおぞましい作品が並ぶ。まるで会田誠や「こたつ派」っぽい作品もあるが、たぶん中国の作家たちはマジで描いてるんだろうな。
[7月22日〈土〉 村田真]
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