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Exhibition Reviews & Guide ..

マティスとモデルたち
  7/13〜9/3 東武美術館
 
 
マティスとモデル

興味深いテーマ展だが、油絵は1階だけで、2、3階は素描と版画ばかり。もう少しモデルに肉薄した大作や連作があればよかったのに。でも、にこちゃん連れでハラハラしながら入ったら、スタッフがベビーカーを用意してくれ、関係者専用のエレベーターまで使わせてくれたのには感謝。
[8月12日〈土〉 村田真]

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あそびじゅつ展
  7/19〜8/13 西武ギャラリー
 
 
 あそびじゅつ展 現代美術を楽しく体験するために開発された、子供のための美術鑑賞教育プログラム「あそびじゅつ」。だそうだが、基本的にモダンアートの流れにのっとってプログラムされているので、わかりやすく見せるといっても限界があり、どこか高踏的なにおいが鼻につく。これが西武・セゾン文化なんだろうな。プログラムした人たちには子供がいないのだろうか。おまけに、子連れが多いのにベビーカーは用意されておらず、東武美術館の接客態度に比べてこちらのスタッフはさも迷惑そうだった。これが西武・セゾンの限界なんだろうな。子供(といっても小学生以上だが)を対象にしているとはいえ、明らかに大人のモノサシでつくられた展覧会。
[8月12日〈土〉 村田真]
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福岡道雄新作展
  8/12〜10/1 伊丹市立美術館
 
 
福岡道雄新作展
会場風景
「僕達は本当に怯えなくてもいいのでしょうか」というサブタイトルは、福岡の作品名でもあり、その作品に何百、何千と刻み込まれた文字でもある。福岡は毎日毎日、矩形の黒い樹脂(F.R.P.)のパネルに言葉を刻んでゆく。ほかにも、「何もすることがない」という言葉などの連続などもあるが、ときおり、そのとき身近に起きたことなどが記してあったりする。これらは福岡の生きていることの痕跡のようにも見える。
[8月16日〈水〉 原久子]
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レンブラント、フェルメールとその時代展
  7/4〜9/24 国立西洋美術館
 
 
レンブラント、フェルメールとその時代展 「黄金時代の栄光」展を開催中のアムステルダム国立美術館からごっそり借りてきた、油彩画50点を中心とする展示。どうせ本家「黄金時代の栄光」からもれた「落ち穂拾い」展だろうとタカをくくっていたら、けっこういい作品も来ている。レンブラント、フェルメールはともかく、セーヘルス、ウィラールツ、フランス・ポストらの風景画、ヤン・ド・ヘーム、ファン・ド・フェルドらの静物画、テル・ボルフ、メツー、ヤン・ステーンらの風俗画などが見られたのは貴重だ。量と質は本家の比ではないものの、展示構成や出品作家はほとんど同じ、いわば「黄金時代の栄光」縮小版。にもかかわらず見ごたえがあったのは、アムステルダム国立美術館の底力ってもんでしょうか。
[8月16日〈水〉 村田真]
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アートポート2000
  7/1〜11/26 名古屋港ガーデンふ頭8号・20号倉庫
 
 
「アートポート2000」は、名古屋港の倉庫をアートセンターに再生しようというイヴェント。「遊びの倉庫[アジト]」「メディアセレクト2000[レゾリューション]」といった展覧会を開いたり、地元のアーティストにスタジオとして貸したり、どのようにアートセンターとして活用していけばいいかをディスカッションする「フライデーナイト・フォーラム」を企画したりしている。今回は「フォーラム」の第2回目の講師として呼ばれ、アーティスト・イン・レジデンスの話をした。呼んでくれたのは、愛知県芸術文化センターから名古屋芸術大学に移ったばかりの高橋綾子さん。ロッテルダムで会った原田さんも手伝っている。先週の第1回はアーティストの島袋道浩くんが呼ばれ、第3回はアサヒビールの加藤種男さん、第4回は関西の原久子さんとおなじみのメンバー。しかし冷房がないので、しゃべってるうちに汗びっしょりに。スーパードライがうまかったっす。
[8月18日〈金〉 村田真]
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