ネフ社のおもちゃは、大人も魅了する。展示スペースの傍らにある体験コーナーでは、子どもそっちのけで親が必死になって遊んでいる。積み木などにしても、発色といい肌触りといい、形の多様性といい、子どもには触らせたくないような気持ちになるのはわかる。触ることを禁じている展示コーナーで、目の前で子どもが突進していった。監視のお姉さんは大忙しだ。それほど、視覚的にもひき付けられるものがある。また、頭脳ゲーム的な要素も多分にあり、大人が充分楽しめる。おもちゃといって侮るわけにはいかない。 [7月23日〈日〉 原久子]