2018年06月15日号
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「ハプニングとフルクサス」展

“Happening und Fluxus”(独)

ケルンのクンストフェラインにおいて1970年11月6日から翌年1月6日まで開催されたハプニングおよびフルクサスのイヴェントを中心とした展覧会。キュレーターはハラルド・ゼーマン。参加作家は、W・フォステル、A・ハンセン、R・ワッツ、G・ヘンドリックス、A・カプロー、H・ニッチなど。後年、ゼーマンは「パフォーマンスは展覧会に適さなかった」として同展の失敗を回顧したとも伝えられているが、ケルン当局からのクレームによる一部作品の撤去など物議を醸した展覧会ではあった。スキャンダラスなパフォーマンスのひとつには、例えばウィーン・アクショニズムの作家O・ミュールが開催2日目に行なった全裸の男女数人によるパフォーマンス《マノサイコティック・バレエ》がある。もちろん過激さが前景化した作品ばかりではなく、スコアに基づき観客が参加する典型的なハプニング《木屑》(カプロー)などの作品も展覧会では体験できた。また、開催に際して出版された59年から70年までのハプニングおよびフルクサスに関する資料、印刷物、写真図版などが掲載された展覧会と同名のペーパーバック(ハンス・ゾームらの編集)は、同美術傾向の記録としても評価されている。近年の関連動向としては、同展のレトロスペクティヴ展「ハプニングとフルクサス ケルン・クンストフェライン1970」が映像系作家のM・オーデンバッハをキュレーターに招き入れ2007年にケルンで開催された。

著者: 長チノリ

参考文献

  • Happening und Fluxus, , Hans Sohm (Hrsg.), Köln, Kölnischer Kunstverein

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