2018年08月01日号
次回9月3日更新予定

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「マネとポスト印象派」展

“Manet and the Post-Impressionists”

1910年にイギリスの批評家ロジャー・フライがロンドンのグラフトン・ギャラリーで企画した展覧会。マネの主要作品に加え、1880年代後半から1900年代初頭に制作されたセザンヌ21点、ゴーギャン35点、ゴッホ22点の作品などが集められた。ヨーロッパの近現代絵画に関する、イギリスではほぼ初めての大規模な展観ということもあり、ブルームズベリー・グループやカムデン・タウン・グループなど、イギリスの保守的な芸術傾向に反発する作家たちに大きな衝撃を与えた。色彩表現や内観の表出を重視していたフライは、この展覧会ではじめ「表現派(Expressionists)」の語を用いるつもりだったが、のちにほぼ反対の意味を持つ「印象派(Impressionists)」を採用し、印象派の「後(post)」に現われた動向という意味で、「ポスト印象派」の呼称を用いた。美術史上で使用される「ポスト印象派」という呼称は、この展覧会により生まれたものである。2年後には、イギリスやロシアの作家たちを含めた「第2回ポスト印象派」展が開催された。

著者: 沢山遼

参考文献

  • Roger Fry, Art and Life, Frances Spalding, Granada Publishing, 1980

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