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『美術手帖』

Bijutsutecho

1948年に美術出版社から創刊された月刊美術雑誌。『美術批評』『みずゑ』『藝術新潮』『三彩』『現代美術』『美術ジャーナル』といった雑誌とともに、戦後の美術ジャーナリズムをリードしてきた。多くの雑誌が休刊ないしは路線変更を余儀なくされるなか、現在も同時代の現代アートをフォローしている、ほとんど唯一の専門誌である。美術を中心にしながらも、建築、ダンス、映画、ファッションなどを取り上げることも多いが、その時々の編集方針によって誌面にも変化がある。たとえば創刊から50年代までは日曜画家への技法指南や読者とのスケッチ旅行など、アマチュア・アーティストとしての読者との親密性を高める企画が見られたが、60年代になるとモダンマスターズの紹介が相次ぎ、70年代前半には一転してサブカルチャーやアンダーグラウンドの色合いが強くなる。80年代後半は欧米のアートシーンや最先端の批評理論に焦点が当てられ、近年は芸能人の起用や小説家による短編小説の掲載などが目立っている。『美術手帖』の歴史は戦後美術のそれと大きく重なっているが、なかでも座談会「〈もの〉がひらく新しい世界」(『美術手帖』1970年2月号)は後に「もの派」として歴史化される契機となり、かねてから同社が主催する美術評論論文の公募コンペである「芸術評論」賞から多くの美術評論家を輩出するなど、その功績は大きい。

著者: 福住廉

参考文献

  • 『美術手帖』, 特集=美術手帖60年史, 美術出版社, 2008年12月

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