2018年06月15日号
次回7月2日更新予定

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ハプニング(美術)

Happening

主に1950年代後半から60年代を中心に行なわれた伝統的芸術形式や時間的秩序などを無視し、偶然性を尊重した演劇的出来事。この名称は59年、ニューヨークのルーベン画廊で開催されたアラン・カプローの《6つのパートからなる18のハプニング》に由来し、これはタイトルに「ハプニング」が使用された最初のイヴェントとなる。カプローは、間接的には未来派やダダイズムの影響を、直接的にはジャクソン・ポロックのアクション・ペインティング、作曲家ジョン・ケージの即興の概念などを背景としている。芸術家が行為者となって自然発生的な演技を行なう演劇的形式のため、非再現的で一回性が強い。あくまでもタイトルの一部であった「ハプニング」という言葉は、カプロー以降、そこにおいて繰り広げられたアクション(演技)そのものを指すようになり、芸術形式を表わす言葉として使用されるようになった。この芸術形式はアメリカ国内ではクレス・オルデンバーグ、ジム・ダイン、レッド・グルームズらに引き継がれ、またヨーロッパにおけるフルクサス、ドイツのヴォルフ・フォルステル、フランスのジャン=ジャック・ルベル、日本における具体美術協会(具体)などによってハプニングは新たな展開を提示することとなる。

著者: 小野寛子

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