2019年03月15日号
次回4月3日更新予定

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ピクトグラム/ピクトグラフ

Pictogram/Pictograph

原義は絵によって書く(描く)ことで、「絵文字」あるいは「絵表現」と訳される。オリンピックの競技サインに代表される、グラフィックシンボルを指す。モダンデザイン史においては、1920年代のオットー・ノイラートによるアイソタイプの試みが最初期のもので、わが国では、勝見勝を中心としたデザイナー・グループによる東京オリンピック(1964)のための競技サインの成功以降、一般にも広く注目されるようになった。また、小谷松敏文、太田幸夫らによる非常口サインが、87年に国際規格として採用されたことも広く知られるところである。漢字やヒエログリフと同類の、イデオグラム(表意文字)の一種とみる立場から、ピクトグラムに名詞、動詞あるいは接続詞等の品詞機能を代行させ、複数のピクトグラムを併用して通常の文章を綴る試み(太田幸夫のLoCoSなど)もなされているが、言語(各国語)と同等のコミュニケーション能力は獲得できていない。一方で、日本の携帯電話で多用される「顔文字」が、Unicodeにおいて国際規格化されたような動向は、こうしたものとは別に注目に値する。

著者: 小野英志

参考文献

  • Symbol Sourcebook, Henry Dreyfuss, McGraw-Hill, 1972
  • 『Symbol Signs シンボル・サイン国際統一化への34の提案』(, アメリカ・グラフィック・アーツ協会、アメリカ運輸省, 宣伝会議, 1976
  • ISO 7001: Public Information Symbols, International Organization for Standardization

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