2019年02月15日号
次回3月1日更新予定

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ヴィジュアル系

Visual-kei

日本のロックバンドの分類のひとつ。「V系」と略されることもある。近年、欧米における日本のヴィジュアル系バンドに対する評価が高まるにつれ、欧米においても 「Visual-kei」という言葉が用いられるようになった。一般的には、派手な化粧や髪型、衣裳などの視覚的表現を重視する男性メンバーからなるロックバンド、あるいはそれらの集合を意味する場合が多い。1990年代後半において、LUNA SEA、GLAY、SHAZNAといったバンドが人気を博すなかで登場し、一般化を見せた言葉であるが、ヴィジュアル系というジャンルの系譜が語られる際には、X(現X-JAPAN)やBUCK-TICK、D'ERLANGERなど80年代後半にメジャー・デビューを果たしたバンド、あるいはさらに一世代上のAUTO-MODやGASTUNK、Madame Edwardaなどに源流が求められる。もっとも、「ヴィジュアル系」に分類されるバンドの視覚的表現のあり方と音楽的傾向は多種多様で、時期によって異なる音楽ジャンルやサブカルチャーからの影響を受けていることもあり、ステレオタイプのイメージが存在することは確かだとしても、実態に基づいてそれを定義することは困難である。さらに2000年代に入り、「ネオ・ヴィジュアル系」と呼ばれる複数のバンドが台頭するなか、ストリート・ファッションに近い装いでポップな楽曲を手がける「オサレ系」や、視覚的にも音楽的にも耽美的傾向の強い「コテ系」といったヴィジュアル系の下位区分概念が生まれたことも付け加えておきたい。

著者: 安城寿子

参考文献

  • 『私が「ヴィジュアル系」だった頃。』, 市川哲史, 竹書房, 2005

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