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「KAVC倶楽部トークサロン2004・春・2 会田誠&藤浩志−無気力大陸をめぐって−」
高松市美術館春休み企画「つながりかえる!」
高松/高松市歴史資料館 毛利義嗣
会田さんの制作活動を追ったドキュメント映画「
≒会田誠〜無気力大陸〜
」(玉木祐助監督 2003年)の上映会+トークショーに行ってきました。このセンター、いつも思うんですが内と外との敷居がユルくて好きです。オープンカフェのようなむしろ屋台と呼びたいような、(
木ノ下さんも紹介してますが
)今はちょうど1階で「
新開地楽座
」を開催しているのでよけいに、気がねなくビールが飲める雰囲気ですね。って飲んでましたが。
で今回、会田さんのお相手の
藤浩志
さんは、その「楽座」のメインナビゲーターというわけです。ですけどどうも、話かみ合うのか?と思ってたのは私だけじゃないはずです。藤さんといえばこの企画もそうだしこれまでも、いろんな人や場所と次々と関係を持つことで拡大したり変化していくプロジェクトがその活動の主軸で、どこまでが彼の作品なのかその輪郭を定めにくい、美術が「機能する」側面を抽出するような仕事をしてきたと思います。で一方、会田さんはむしろ珍しいまでに輪郭のはっきりした物理的な「作品」を基本的にはひとりで作ってきた作家です。
ということで実際、互いに斜め方向に勝手に話がいって「対談」と呼べるものかどうかもよくわからないしかしとても楽しい時間だったのですが、それでも何となく分かったのは、お二人とも、「美術」なぞがそう簡単に世間に影響を及ぼすわけがないという、(美術界には珍しい)ごく現実的な知性の持ち主であるあると同時に、にもかかわらず、美術は世界に関わっている!という(美術界でも珍しい)確信の持ち主であるのだなあ、ということでした。後、お二人ともすでにほろ酔いであった、ということですか。
映画の中で、会田さんが「現代美術というジャンルの特徴は、滅びかけてる、ということです。」(というような意味のことを)話していたのには、ウケました。(後で、あれは現代美術をあまり知らない人に対してあえて言ってたので、ちょっと正確ではない云々、と会田さんは解説してましたがしかし、)これ、自嘲でも自虐でもないとても端的な認識だと、感心しました。それとなによりも、作品のアイデアを思いついて以後実際の制作過程は作品の「奴隷」でしかないと断言する作家が、いやがりながらも黙々と(でもないが)作り続ける姿というのは、たしかに彼の大きな愛と変態の片鱗を感じさせる程度には感動的なものではありました。この映画、機会があればぜひ見てみて下さい。
一方、「楽座」の中でもメインの企画である「
かえっこ
」にも参加してきました。これ、子供たちはとても楽しそうにしてましたよ。しかしながら、家の中であふれている使わなくなったおもちゃを処分しようなどという邪心を持ってやってくる大人たちは、熱心に絵を描いたり手伝ったりして勝手にどんどんポイントを貯めてしまう子供のために、帰る頃には来た時の倍の量のおもちゃを抱えているという状況に気づくことになります。
藤さん企画のワークショップは、3月27日・28日に高松市美術館でも開催する予定です。「かえっこ」だけでなくいろんな催しを現在準備しているので、ぜひご参加を(この文章が載るころには終わっているかもしれませんが……)。詳細は
こちら
でどうぞ。
会期と内容
●「
KAVC倶楽部トークサロン2004・春・2 会田誠&藤浩志−無気力大陸をめぐって−
」
日時:2004年3月15日(月)
会場:
神戸アートビレッジセンター
(神戸市兵庫区新開地5-3-14
tel.078-512-5500 )
●高松市美術館春休み企画「
つながりかえる!
」
日時:2004年3月28日(日)・29日(月)
会場:
高松市美術館
(高松市紺屋町10-4 tel.087-823-1711)
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