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「早崎雅巳-Iphigeneia-」展/「丸山直文 -WEATHER-」展
高松/高松市歴史資料館 毛利義嗣
ギャラリーアルテ「早崎雅巳-Iphigeneia-」展
Iphigeneia(イピゲネイア)とは、ギリシア悲劇に登場する女性の名前です。と
紹介
にありますが、特定のストーリーというよりも、神話的な記憶と日常との、どちらがリアルかわからないような切り替えというかブレの間隙で描かれたような雰囲気を持ったペインティング。グラフィカルな、ちょっとシーレを思い出すような線描がとてもスリリングです。ていねいな
ホームページ
もあるので、どうぞ。正式な会期が終わってもしばらく展示してると思います(たぶん。ギャラリーに問い合わせの上で)。
ガレリアミーシャ「丸山直文-WEATHER-」展
新作を中心にしたペインティングの個展。
丸山さん
の作品は90年頃の色面的な作品(高松市美術館で収蔵している「leek」とか)が印象的だったんですが、今回、見た目かなり変化していて少々驚きました(というかしばらく見てなかったせいですが……)。以前からの
ステイニング
という技法が使わているものの、人物、水、植物、といった具象的なモチーフが現われ、平面と描写が入れ子になったような視覚的なおもしろさとあいまって、柔らかく湿った空間の広がりが印象的な作品でした。
ガレリアミーシャは高松市では(非常に)数少ない、現代アートの展覧会をコンスタントに企画してるギャラリーです。美術館にも近いので機会があればぜひ。
会期と内容
●「早崎雅巳-Iphigeneia-」展
会期:2004年4月3日(土)〜29日(木)
会場:
ギャラリーアルテ
香川県丸亀市新町1−23(JR丸亀駅構内) TEL0877-21-5604
●「丸山直文 -WEATHER-」展
会期:2004年4月2日(金)〜25日(日)
会場:ガレリアミーシャ 高松市片原町1-10 TEL087-811-4611
●
学芸員レポート
しかし、イラク拉致被害者に対する政府・メディア・「国民」がスクラムを組んだ今回のバッシング、そのあまりの酷さに、いったいこれはどこの国のいつの時代の出来事なんだろうと呆然としていましたよ。多勢に無勢無理が通れば道理が引っ込む貧すれば鈍するとはいうものの、被害者に救出費用を払わせろ自己責任だろうがというような論調の方々は、その行き着く果てにどんな社会が待っているかみじんも想像しないんでしょうか。いえむしろ、自分(だけ)は被害者になど絶対ならないぞという哀しい決意の表明なんでしょうか。「我々が虐殺をまぬがれる唯一の手段は殺戮者にまわることだ」という40年以上前のネオダダの宣言が思い出されますが、あれはアートの話なので文字通りをリアルに実行するのはかんべんしてほしいと、お願いしときます。
それで、キーワードは「血税」ですね。「芦屋市立美術博物館を2006年度までに民間に委託し、委託先が見つからなければ売却、もしくは休館する」という芦屋市案の問題についてはこのサイトでもいくつか意見があったわけですが、これに関連して「美術館・博物館はなぜ必要か?」と題するシンポジウムが5月8日に兵庫県立美術館で開かれます。詳細は
こちら
で。美術館・博物館はなぜ、というテーマはすぐに、NGOはなぜ、ジャーナリズムはなぜ、ボランティアはなぜ、という問いとも重なってきます。が、このところのそれらに対する無理解と否定の声を聞いていると、文化的リソースを充実させる必要性を、すぐに目に見えるかたちでの「損得」論議をこえて訴えることはひどく難しいなと、いえ、訴えることはできてもそれを聞く回路が社会にどれだけありえるのか、巨大な防壁を素手で引っかいているような感も正直ありますが、気を取り直して行ってみようと思ってます。
[もうり よしつぐ]
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