モディリアーニと妻ジャンヌの物語展
「エコール・ド・パリ」と呼ばれる芸術家たちの才能が花開いた20世紀初頭のパリ、モンパルナス。その中心にいた画家アメデオ・モディリアーニは、32歳のとき、14歳年下の画学生ジャンヌ・エビュテルヌと恋に落ちる。しかし、ふたりのロマンスはモディリアーニの早すぎる死によって終止符が打たれ、さらにジャンヌが彼の後を追いアパートから身を投げたことによって、その悲劇はなかば伝説と化して今日に至っている。近年、ジャンヌの遺族が保管していた二人の遺作が公開され、その中に多数のジャンヌ自身によるデッサンと絵画、様々な史料があることが確認され、この発見により、これまでもっぱら「モディリアーニの妻」として、あるいは彼の絵のモデルとしてしか紹介されてこなかったジャンヌが、非常に優れた才能を持つひとりの芸術家であったことが明らかとなった。本展では、日本初公開となるこのコレクションを中心に、二人の作品や資料など約160点をとおして、これまで見定めることができなかった彼らの関係の真価を探る。 |
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