村田真/原久子 |
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中川トラヲ個展
1/7〜2/18 児玉画廊|東京[東京] |
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雪化粧した東京の街を歩いてやっと画廊にたどり着いた。第一生命ギャラリーでの個展とは、がらりと変わって、小ぶりな木製パネルに描いた落ちついた色彩の作品群。支持体であるパネルの木目をなぞるようにして描いた線は、いずれも山並みを表わす。同時期に開かれる個展でどうプレゼンテーションしてゆくか本人も意図的に考えたのだろう。両方観たことで、とっても得をしたような気持ちになった。
[1月21日(土) 原久子] |
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-奇想の庭 Chimerical Garden-
05/12/13〜06/2/10 山本現代[東京] |
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郵便配達人シュヴァルも真っ青にさせてしまうような西尾康之の作品。小谷元彦、西尾康之、ヘルマン・ニッチの3人展なのだが、西尾さんの奇想ぶりがあまりにも衝撃的でほかの2人の作品が思い出せないぐらいである。
[1月21日(土) 原久子] |
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あるく 時間のあしあと 秋山さやか展
1/14〜3/11 高橋コレクション[東京] |
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スウェーデン、フランスほか海外のいくつかのアーティストインレジデンスで活動してきた秋山。昨年、イギリスでそうした滞在型の制作を行なった時につくった作品を展示。日記のように日々の記録が文字となり、さらに心の動きが紙などの上に糸と針の刺繍という仕事によって表現されている。学生時代の作品から見続けているが、多様な風土や文化や人々に触れ、ひとつ経験するごとに成長し、それぞれの場所での出来事や感情を色やほかの視覚的なものに置き換え表現することがうまくなってきている。文章も然り。
[1月21日(土) 原久子] |
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田中偉一郎「クラシック・カラオケ2006」
1/14〜2/18 Yuka
Sasahara Gallery[東京] |
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誰もが知っているクラシック音楽の定番ともいえるような曲を口ずさめるようにカラオケにした作品。ミラーボールも回っているし、マイクもあるし、恥ずかしがらずにあなたもどうぞ。でも、画面の文字を読みながらだとけっこうリズムについてゆくのが難しいということも発覚。世界旅行をした気分になるようなミニチュアパークを撮ったものや、羽田空港の滑走路などを素材とした映像の編集も唸らせる、いや、笑わせてくれる逸品。
[1月21日(土) 原久子]
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ピーター・マクドナルド
1/11〜2/4 GALLERY
SIDE 2[東京] |
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表参道にミヅマアートギャラリーがあった頃、グループ展に出していた作品を観て以来だから、ピーター・マクドナルドの作品は印刷物での記憶のほうが鮮明で、実際にはあまり観ていない。色の魔法使いというか、キュートに色を配してゆく。髪にカーラーらしきものを巻いた人が椅子に座る美容院での光景。黒板をまえにした教室での光景。具体的な場所の設定があるものの、そこに描かれているのはポップな抽象。だけど、すごく感覚として伝わってくる。タバコの箱の内側に絵を描いた小品はお持ち帰りしてしまいたかった。
[1月21日(土) 原久子]
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my cup of tea Private Luxury
1/20〜2/18 タロウナスギャラリー[東京] |
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枯れ葉を敷き詰め、囲炉裏ふうの設えが真ん中に出来上がった画廊内。花鳥画の屏風は、金箔を斜めに貼ったり遊びの部分が粋な江戸時代の作品。裏側の青地に白い水玉で描いた文様のほうもやはり粋。その上にまるで迷彩柄のようにドットで描いた法貴信也のドローイングがある。相互に関係をさせた油滴茶碗や写真が時代を超えて並んでいる。
[1月21日(土) 原久子]
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東義孝GARDENER & DAUGHTERS
1/21〜2/11 HIROMI
YOSHII[東京] |
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最近、活躍の場を拡げてきている東義孝。ニューヨークのPH GALLERYでも喜多順子、栗田咲子ら同じく関西在住作家とともに3人展”I
am beautiful“に出品中(12/8〜1/28)という。身体の輪郭の内側にあるファンタジックでもあり、ちょっと怖いラビリンスが描かれている。
[1月21日(土) 原久子]
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横手山慎二個展『わりばしのなる木』
1/21〜2/18 ZENSHI[東京] |
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割り箸は私たちの日本での生活のなかには切り離しようのない道具。木から作られるが、横手山はたとえばバットになっている木だって割り箸にもなりうる、ことを作品で提示。真面目におかしい。
[1月21日(土) 原久子]
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Think Warm: Miami Draws for You
1/21〜2/10 小山登美夫ギャラリーGallery1[東京] |
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一日でかなりたくさんの作品を観たのだけど、そういえば東京都現代美術館での「MOTアニュアル2006 No Border──「日本画」から/「日本画」へ」も含めて今日観た作品には身体をモチーフにしたものが多く。なおかつ、グロテスクなものも多かった。マイアミから出品しているこの展覧会にもそうしたものがいくつか見つけることができる。同時代性とアーティストたちの世代が近いことにも起因しているのだろうか。でも常夏と言えるようなマイアミから来たアーティストにとっては夜になっても雪が溶けずに道を覆っている東京は寒かったことだろう。
[1月21日(土) 原久子]
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