小吹隆文/福住廉 |
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7/14-7/16 |
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澤田知子展 MASQUERADE
7/15〜9/3 KPOキリンプラザ大阪[大阪] |
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様々な人物に変装したセルフポートレイトで知られる澤田知子も、デビュー10年目を迎えた。その成果を示す本展では、新作旧作取り混ぜて7シリーズが出展されている。写真の新作《MASQUERADE》や《Recruit》も上々の出来だったが、筆者がより関心を持ったのが映像による新作2点。次々と自分の顔を剥ぎ取っていく《MASK》、スチール写真をパラパラマンガ化した《Appearance》からは、澤田の次なるステージがひしひしと感じられた。なお、デビュー前の初期作品展がMEMギャラリー(大阪)で同時開催。両方見ることをお勧めする。
[7月14日(金) 小吹隆文] |
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福本歩 秘密実験007 擬物館
7/1〜7/16 site[東京] |
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福本歩は使えそうでいてまったく使えない陶器をつくる。そのあけっぴろげな悪意は、直接的には観客に向けられているとはいえ、根源的には「無用の用」を説く芸術一般にも向けられている。赤い絨毯がいかがわしさを効果的に演出していた。
[7月15日(土) 福住廉] |
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權五信
7/10〜15 ギャラリー山口[東京] |
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ノスタルジックなシルクスクリーン。韓国の作家によれば、彼女の原風景を描き出しているという。絵本にそのまま使えそうな、しっかりと描きこんだ描写力が素晴らしい。
[7月15日(土) 福住廉] |
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申寿赫
7/10〜15 Gallery58[東京] |
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高層ビルを描いた平面作品。一部が欠落しているため、その全体像を見ることはできない、いわば「余白系」の絵だ。空中に浮遊しているのか、崩落しているのか、いずれにせよ不安定な心情をアピールしているようだった。
[7月15日(土) 福住廉] |
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相原慶樹 sincerity
7/10〜15 ギャラリイK[東京] |
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相原慶樹はみずからの身体を使って幻想的な映像をつくる作家だ。前回までのモチーフは腕だったが、今回は足。抑制された映像には体毛の濃い両足が映し出されているが、不思議と肉体の生々しさは見られない。むしろ足の輪郭線がランドスケープを描き出しているようでもあり、そうすると体毛も清々しい草原のように見えてくる。身体のなかに宇宙を見出そうとする構えが見受けられた。
[7月15日(土) 福住廉] |
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岡本太郎 明日の神話
7/8〜8/31 日テレプラザゼロスタ広場[東京] |
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昨今話題を集めている「明日の神話」。岡本太郎の絵にしては大人しい印象があったけれど、そもそも日テレの広場に展示することにどれだけの意味があるのか分からない。ライブイベントの騒々しい音や各種のショップに囲まれた太郎の絵は、大衆的な人気のある作家として考えれば自然な姿のかもしれないが、次から次へと写メの餌食になっているのを目の当たりにすると、「芸術は爆発だ!」と思わずその場で叫びたくなってしまう。
[7月15日(土) 福住廉] |
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美のかけはし──名品が語る京博の歴史
7/15〜8/27 京都国立博物館[京都] |
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今年で開館110年を迎える京博が、自身の歴史を紐解きつつ館蔵品を紹介している。例えば雪舟《天橋立図》や俵屋宗達《風神雷神図屏風》など、誰もが知っている名品を惜しげもなく投入。時代、ジャンル関係なしの大盤振る舞いで、見る者を圧倒する。常時これだけの物を見せてくれたら、館蔵品展だけでも十分お客が呼べそう。来たるべき常設展示棟の建て直しの際には、是非これら名品群を一度に拝めるようしてもらいたいものだ。
[7月16日(日) 小吹隆文] |
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