2019年06月01日号
次回6月17日更新予定

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「たけしの誰でもピカソ」テレビ東京

“Takeshi no Daredemo Picasso”TV Tokyo

1997年から2009年までテレビ東京系列で放送された、アートをテーマとしたバラエティ番組。レギュラー出演者は、ビートたけしをはじめ、篠原勝之、今田耕司、渡辺満里奈。美術、音楽、ダンス、お笑いなど、同時代の「アート」を総合的に紹介する番組として人気を集めた。なかでも、人気の高かったコーナーが「お笑い居酒屋」と「アートバトル」。前者は、ビートたけしの前で新進のお笑い芸人が芸を発表し、その後居酒屋のセットで出演者一堂をまじえたトークを繰り広げるもの。劇団ひとりやフットボールアワー、友近、おぎやはぎなど、現在も活躍する数々の芸人が登場した。後者は、勝ち抜き形式のアート・コンテスト。5週連続で勝ち抜くと、ニューヨークでの個展開催もしくはニューヨークへの旅行が約束された。審査員には篠原や今田のほかに、伊東順二や三潴末雄、村上隆、岡本敏子、辛酸なめ子、明和電気の土佐信道、高城剛らが参加した。グランドチャンピオンにはグラインダーマン、海津研、北村宗一郎ら、メダル獲得バトラーとして、飯島浩二、スメリー、坂井存ら、そして際立ったバトラーにトーストガール、エスパー伊東、桐生康詩(悪役商会)らがいる。最高齢は86歳(初出場時)、最年少は6歳(初出場時)と、バトラーの幅と層は非常に厚い。美術大学出身のアーティスト予備軍からアート好きのアマチュアまで均等に門戸を開き、「美術」も「お笑い」も等しく取り扱う。「誰でもピカソ」というタイトルに示されているように、この番組は「人は誰でもアーティストである」という箴言を残したヨーゼフ・ボイスの思想をバラエティ番組というかたちで継承したと考えることもできるだろう。

著者: 福住廉

参考文献

  • 『たけしの誰でもピカソ THEアートバトル』, テレビ東京編, 徳間書店, 2001

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