2019年10月15日号
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「ニュー・リアリスツ」展

“New Realists”

1962年11-12月、ニューヨークのシドニー・ジャニス・ギャラリーで開催された展覧会。アメリカ、フランス、イギリス、イタリア、スウェーデンから総勢29名、平均年齢30才という新しい世代の作家たちが参加した。抽象表現主義への反動を示すと同時に、ポップ・アートを大衆に認知させた歴史的展覧会である。「ニュー・リアリスト(New Realist)」という名称はフランスのヌーヴォー・レアリスム(Nouveau Réalism)から借用したもの。カタログに掲載された批評家ピエール・レスタニーによるマニフェスト抜粋では、現代人にとっての新しい自然が機械的・工業的なもので、広告に溢れていること、日々の生活のリアリティがいまや工場と都市にあることが告げられた。また、画廊主のシドニー・ジャニスは、当時まだ存在しなかったポップ・アートという言葉に代わって出品作家を「事実の芸術家(Factual artist)」と呼び、三つのカテゴリーに分類した(レディメイドによるもの、広告・雑誌・続き漫画・新聞などからインスピレーションを得たもの、集積 accumulation を特徴とするもの)。この年、同展に参加したウェッセルマン、オルデンバーグ、シーガル、ウォーホルらは相次いで個展を開き、アメリカにおけるポップ・アートの台頭を鮮烈に印象づけた。ほかの主な出品作家に、R・リキテンシュタイン、J・ローゼンクイスト、アルマン、Y・クライン、J・ティンゲリー、J・ダイン、M・ロテッラ、M・スキファーノなど。

著者: 中島水緒

参考文献

  • New Realists, , , Sidney Janis, 1962
  • 『ポップ・アート』, , ルーシー・R・リパード(宮川淳訳), 紀伊国屋書店, 1967
  • 『宮川淳著作集2』, , , 美術出版社, 1980

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