2019年09月15日号
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『「もの」の詩学』多木浩二

Mono no Shigaku, Koji Taki

『「もの」の詩学』は、美術・写真評論家の多木浩二の代表的な著作である(1984年刊行)。ルイ14世の絶対王政と家具の姿かたちの関係性、フランス革命期におけるミュージアムの誕生と美術作品の意味づけ、19世紀後半に生きたルートヴィヒ2世のメルヘン的な城への偏愛、そして20世紀前半、アドルフ・ヒトラーが思い描いた建築都市――という四部仕立てにより、さまざまな「もの」を文化論的、社会学的に読み解いてゆく。本書で焦点を当てるのは、儀礼的、快楽的、象徴的な身体に供する「もの」(家具)、アーティスティックあるいはコマーシャルな「もの」(美術作品)、イミテーションとしての「もの」(城)、多様で巨大、モニュメンタルな「もの」(都市)で、これらを記号論的に解き明かす本書は、刊行から四半世紀を経た現在でも、デザイナーや建築家・建築史家にとって、必携の書となっている。

著者: 橋本優子

参考文献

  • 『「もの」の詩学 家具、建築、都市のレトリック』, 多木浩二, 岩波現代文庫, 2006

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