2019年12月01日号
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『ニューヨーク』ウィリアム・クライン

New York, 1954-1955, William Klein

1956年に刊行された、ウィリアム・クラインの写真集。タイトルの通り、ニューヨークの街をスナップした写真によって構成されているが、特徴的なのは、荒れた粒子やブレ、不安定な画面構成であり、全体としてきわめて荒々しい表現で、ニューヨークという都市の雑然とした相貌を表現していると言える。また、しばしばクラインは、フレーム全体に万遍なく、対象が写りこんでいる写真を選択しており、そのことによって、イメージの平面性が強調されている。クラインのこうしたスタイルは、急激に成長する都市を、写真によって捉えることによるものであると言ってよく、この写真集の後も、『ローマ』(1956)、『モスクワ』(1961)、『東京』(1964)といったように、都市を主題とした写真集を継続して出版することになる。なお、日本の写真家では、森山大道に大きな影響を与えたとされる。

著者: 土屋誠一

参考文献

  • Life Is Good & Good for You in New York, William Klein, 2010, Errata Editions

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