2019年08月01日号
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アプストラクシオン・クレアシオン

Abstraction-Création(仏)

20世紀初頭のヨーロッパにおいてシュルレアリスムと双璧をなした抽象芸術運動を代表する芸術家集団。直訳すれば「抽象―創造」の意。A・エルバンを会長、G・ファントンゲルローを副会長として1931年2月15日にパリで結成。前年に結成されたM・スーポーとJ・T=ガルシアによる「セルクル・エ・カレ(円と正方形)」、およびT・V・ドゥースブルフ、J・エリオンらの「アール・コンクレ(具体美術)」から派生して生まれた集団で、グループ展を通じて抽象美術の国際的広がりを促した。禁欲的な抽象が基本的な傾向で、著名なメンバーはH・アルプ、W・カンディンスキー、L・モホイ=ナジ、P・モンドリアン、K・シュヴィッタースなど。日本からは岡本太郎が最年少メンバーとして33年頃に参加した。定期的に展覧会を開催し、年報を5冊刊行。グループとしてまとまった活動が認められるのは最後の年報が出された36年までだが、中心メンバーの活動は第二次大戦前夜の39年頃まで継続した。亡命などによる作家たちの拡散に伴って、スイス、イギリス、イタリア、スカンジナビア各国を始めとしてアメリカやブラジルにまで影響の波及が見られる。国際性もひとつの特徴で、メンバーは約400人に至ったとの説もあるが、これはほぼ名義のみの「会友」(P・ピカソやC・ブランクーシなど)を含めた数で、実際には50人前後で推移、総計およそ100人が関わったとされる。78年にドイツとフランスで回顧展が開催され、図録はこのグループを総括したほぼ唯一の資料となっている。

著者: 成相肇

参考文献

  • abstraction création 1931-1936, , , Landesmuseum für Kunst unt Kulturgeschichte Münster & Musée d'art Moderne de la Ville de Paris, 1978
  • abstraction création art non figurative 1-5, , , , 1932-36

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