2019年09月15日号
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アート・ステューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨーク

Art Students League of New York

アート・ステューデンツ・リーグは、1875年に国立デザイン学校(National Academy of Design)のアーティストたちによって、ニューヨークにつくられた学校および美術家組織である。創立当時、アートシーンの中心はまだヨーロッパであり、アメリカは何万人もの移民がヨーロッパ各地から移り住むような「新しい」場所であった。そこでアーティストによりアーティストを育成するのための教育機関を目指し、大学とは異なり入学試験はなく、自分が望むコースで実技を学んだり、技術や知識を共有することができる場として、アート・ステューデンツ・リーグはつくられた。1920-30年代になると、のちにアメリカ国内で高い評価を得る画家のジョン・マリン、動く彫刻「モビール」で世界中に知られることになる彫刻家のアレクサンダー・カルダーらが入学し、日本からも高村光太郎や国吉康雄らが留学した。やがて、日に日に変わりゆくアメリカの光景を表現したアメリカン・シーンのペインターや、ジャクソン・ポロックやマーク・ロスコといった抽象表現主義の作家を生み出し、アメリカの、ひいては世界のアートシーンが生まれる場として知られていくようになった。現在では、ドローイング、絵画、彫刻、版画や子ども向けのコースや、アーティストによるワークショップなどが開かれている。ルイーズ・ブルジョワやアイ・ウェイウェイといった、現代美術の第一線で活躍するアーティストも多く輩出しており、アメリカでも老舗のアート・スクールとなっている。

著者: 藤田千彩

参考文献

  • 「ザ・風景 変貌する現代の眼」展カタログ, 名古屋ボストン美術館, 2010
  • 「モダン・アート、アメリカン 珠玉のフィリップス・コレクション」展カタログ, 国立新美術館, 2011

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