2019年08月01日号
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イメージフォーラム/イメージフォーラム・フェスティバル

Image Forum/Image Forum Festival

1977年にアンダーグラウンド・センターを引き継ぐかたちで設立された、実験映像の配給・上映組織である。天井桟敷館の閉館を機に、アンダーグラウンド・センターは新宿へ移転、事務所とフィルム倉庫を兼ねた新しい上映拠点において、週代わりのプログラムで実験映画の上映活動を再開。それにあわせて組織名称を「イメージフォーラム」と変更した。組織の主な業務は従来の通り、実験映画の配給と上映だが、加えて新しい世代の作家を育成する目的で、金井勝、かわなかのぶひろ、鈴木志郎康などを講師とするイメージフォーラム付属映像研究所も開設された。また、80年6月には出版事業のために併設されたダゲレオ出版より雑誌『月刊イメージフォーラム』が創刊され、誌上で実験映画や個人映画、ヴィデオ・アートだけでなく、商業劇映画までも含めた幅広い映画・映像が紹介された※1。そして、87年には「イメージフォーラム・フェスティバル」が開始される。当初、フェスティヴァルの一般公募部門はフィルム部門とヴィデオ部門に分かれており、それぞれの部門に大賞が設定されていたが、90年より部門の区別がなくなり、大賞は一作品のみとなる。このように80年代から90年代前半にかけてのイメージフォーラムの活動は、きわめて活発であったといえる。90年代後半から2000年代にかけての時期は、国内において実験映像という歴史的文脈が徐々に変化・拡散していく時期である。そのなかで2000年にイメージフォーラムは渋谷に移転し、単館上映の商業映画も上映する映画館、シアター・イメージフォーラムとして生まれ変わった。実験映像のシネマテークは、主に同施設3階の「寺山修司」と呼ばれるホールにおいて上映されることになる。

著者: 阪本裕文

参考文献

  • 『映像の実験』, イメージフォーラム編, イメージフォーラム, 1978
  • 「日本実験映像40年史」展カタログ, イメージフォーラム編, キリンプラザ大阪, 1994

参考資料

註・備考

  • ※1:1995年7月に『月刊イメージフォーラム』は一旦休刊する。その後、季刊誌として1999年に復刊されるが、2000年に再度休刊する。

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