2019年06月15日号
次回7月1日更新予定

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イースト・ヴィレッジ

East Village

ニューヨークのマンハッタン南西部にあるダウンタウンで、東西はグリニッチ・ヴィレッジ(ウェスト・ヴィレッジ)の東側からイーストリバーまで、南北は14丁目からヒューストン・ストリートに挟まれた地区を指す。1960年代から多くのアーティストやミュージシャンが住みはじめ、ヒッピーやパンク文化の中心地であった。80年代初頭、19歳の若さでシーンに登場し、新表現主義(ネオ・ エクスプレッショニズム)を代表する画家となったジャン=ミシェル・バスキアは、この地区に出入りしていたアーティストの一人である。他にキース・ヘリング、ナン・ゴールディン、キキ・スミス、ジェフ・クーンズらが住んだり、グレイシー・マンション・ギャラリーのような小さなギャラリーやクラブをオープンさせるアーティストも多くいた。若いディーラーや名のあるギャラリーの支店、批評家たちもこの町で起こる動きに注目し、グラフィティ、ネオ・ジオ、シミュレーショニズムなどのアートシーンを形成した。しかし85年、このイースト・ヴィレッジで4年間活動していたファン・ギャラリーが閉じると、他の多くのギャラリーも店をたたんだりソーホー地区へ移転し、作家たちも家賃が安いブルックリン地区へ引っ越していった。90年代に入ってからは、市の都市政策による再開発もなされたが、かえってアートシーンの衰退をうながす結果となった。

著者: 藤田千彩

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