2019年09月15日号
次回10月1日更新予定

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エルゴノミクス(人間工学)

Ergonomics

「エルゴノミクス」(人間工学)とは、人間(ユーザー)のユーザビリティ(使い勝手)という視点で、モノのデザインを追求する考え方である。特に、家具、生活用品、家庭電化製品など、人々が日常的に接する時間・機会が多いモノのデザインにおいて、有効に応用され、身体的、感覚的、心理的なアプローチがなされる。例えば、椅子の場合、その用途に照らして、ユーザーの身長や体重、姿勢、作業性などを分析し、多くの人々、あるいは特定の集団にとって、望ましい「座り心地」を設計する。そのために、さまざまな観点から実測や調査が行なわれることは言うまでもない。結果的に導き出された試作品を用いて、エルゴノミクスの検証が何度も重ねられることさえある。これによって、人間が「造形的に完成度の高い椅子に従う」のではなく、人間に「寄り添う椅子の造形性をいっそう高める」方向で、決定的なプロトタイプがデザインされる。アフォーダンスとの違いを一言で説明すると、人間工学は、モノに対する人体の構造とスケール、これに伴う感覚・心理の平均値化がテーマである。ひとたび製品化されたモノを、無作為に選ばれた多くのユーザーによるテスト、アンケートを通じて、さらに改良していくこともある。

著者: 橋本優子

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