2019年08月01日号
次回9月2日更新予定

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シカゴ・イマジズム

Chicago Imagism

1960年代後半から70年代にかけて、シカゴを中心に活動した作家たちの総称。代表的な作家にR・ブラウン、P・ハンソン、J・ナットがおり、メンバーの多くはアート・インスティテュート・オブ・シカゴの学生や卒業生によって構成された。彼らの講師であったR・ヨシダが、コミックや雑誌のイメージなど、身近な環境に溢れる猥雑なイメージを積極的に活用することを学生たちに勧めた経緯もあり、その影響下から出発した者も多い。また、その作家たちを「シカゴ・イマジスト」と呼び、彼らはそれぞれ「Hairy Who」「False Image」「Nonplussed Some」などの自主企画展を組織したことによって知られるようになった。その作風からはポップ・アートなどの影響も感じることができるが、ポップ・アートのように既成のイメージを流用するのではなく、さまざまな要素が異種交配的に交錯する、より独創的な画面展開が見られる点が特徴である。商業的なイラストレーションを彷彿させる具象的なスタイル、過度な装飾性、明度の高い色彩、デフォルメ、ナンセンス、グロテスクなども様式的な傾向として挙げられるが、洗練された技巧によってそうした過剰性を取りまとめようとする姿勢が強い。

著者: 沢山遼

参考文献

  • The Chicago imagist print: ten artists' works,1958-1987, , Dennis Adrian and Richard A. Born, University of Chicago, 1987

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