2019年06月01日号
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チームX

Team 10

第9回近代建築国際会議CIAM(1953)において結成された、アリソン&ピーター・スミッソン夫妻を中心とした若い世代の建築家グループ。CIAMは、1928年にル・コルビュジエらによって始められたが、第8回会議(1951)のあとに、若い世代のセクションがつくられた。これはCIAMの若返りを目的としたものであったが、若い世代はCIAMが推進してきた機能主義的な建築や都市計画、および官僚主義的な組織自体への深い不信感から、世代衝突を引き起こし、結果的にCIAMの解体を招く。56年の第10回会議において事実上CIAMを解体させた、スミッソン夫妻を中心とした若い世代の代表者たちは「チームX」と呼ばれた。その後、チームXのメンバーたちは81年までのあいだ不定期に会議を開催したが、チームXとは正式に宣言された組織ではなく曖昧な集まりであり、それぞれ個人の建築の向上のために、互いに批評する目的で会議が行なわれた。そのため、チームX独自の理論などはないが、スミッソン夫妻を中心としたイギリス人のメンバーによるブルータリズムや、アルド・ファン・アイクやジョセフ・バーケマを中心としたオランダ人のメンバーによる構造主義など、それぞれのメンバーによる理論は、学校や出版物により広められ、20世紀後半、アーキグラムなど特にヨーロッパを中心とした建築家に大きな影響を与えている。チームXの主なメンバーには、スミッソン夫妻、ファン・アイク、バーケマなどのほかに、ジャンカルロ・デ・カルロ、ジョージ・キャンディリスなどがいる。

著者: 有山宙

参考文献

  • Team 10: In Search of a Utopia of the Present 1953-81, Max Risselada ed., Dirk van den Heuvel, Nai Publishers, 2006
  • Another Modern: The Post-War Architecture And Urbanism of Candilis-Josic-Woods, Tom Avermaete, Nai Publishers, 2006
  • 『現代建築の創造 CIAM崩壊以後』, 黒川紀章, 彰国社, 1971
  • 『チーム10の思想』, アリソン・スミッソン編(寺田秀夫訳), 彰国社, 1970

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