2019年08月01日号
次回9月2日更新予定

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ニューヨーク・スクール

New York School

1940年代後半から50年代にかけて、ニューヨークを拠点に活動した美術家たちの総称。主に抽象表現主義の画家たちを指すことが多い。したがって特定の「流派(スクール)」を形成するものというよりは、19世紀以来パリが美術の中心と見なされてきたように、戦後アメリカ美術の興隆をある特定の都市の名によって表徴しようとする意味合いを持つ。しかし、それより以前の20年代には、すでにニューヨークのグリニッチ・ヴィレッジに文学者やヨーロッパからの移民である美術家たちが集まり始め、大戦後には、W・デ・クーニング、R・マザウェル、B・ニューマンらがこの街にスタジオを構えた。40年代後半に入ると、彼らを後押しした雑誌『ポシビリティーズ』が、マザウェル、批評家H・ローゼンバーグ、作曲家J・ケージを編集同人として創刊され、ニューマンやM・ロスコらが主宰した芸術学校「芸術家の主題」も創設されるなど、作家たち同士の連携も活発化している。また、ニューヨークで抽象表現主義の作家たちを積極的にプロモートしたベティ・パーソンズ・ギャラリーとシドニー・ジャニス・ギャラリーが開廊したのも同時期の40年代後半であり、批評家C・グリーンバーグらがその動向を後押しした。

著者: 沢山遼

参考文献

  • 『ニューヨーク・スクール ある文化的決済の書』, , ドリー・アシュトン(南條彰宏訳), 朝日出版社, 1997

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