2019年12月01日号
次回12月16日更新予定

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パンク・ファッション

Punk Fashion

音楽の一ジャンルである、パンク・ロックのミュージシャンや愛好者たちが身に着けている特徴的なスタイル。パンクは音楽とファッションが結びついた例のなかでも最もわかりやすい例のひとつであろう。1970年代のイギリスで、ヴィヴィアン・ウェストウッドとマルコム・マクラーレン──彼らはパンク・バンドのセックス・ピストルズをプロデュースしていた──によるショップ「SEX」が発信していたスタイルがパンク・ファッションのはしりだとされる。その特徴としてはボンデージ・パンツや破れた服、あるいはスタッズ(鋲)や安全ピンを施した服などが挙げられる。だが、ディック・ヘブディジの言葉を借りれば「戦後の労働者の若者文化の全服装史をこま切れの形で再現」(『サブカルチャー』)したこのスタイルにおいて重要なのは、あくまでもカウンター・カルチャーとしての、つまりメイン・ストリームに反抗するというアティテュードであり、いわゆるパンク・ファッションと考えられているものの個々の要素が必須というわけではない。その意味において、クリシェを繰り返すにすぎない現在のパンク・ファッションは、ただ表層だけを写し取ったものだとも言える。また、日本においてはロリータ・ファッションとの親和性が高いことも付け加えておこう。

著者: 蘆田裕史

参考文献

  • 『サブカルチャー スタイルの意味するもの』, ディック・ヘブディジ(山口淑子訳), 未来社, 1986

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